コラム

グループ全体の意思決定をスピードアップ!
freee連携による先制型経営リスク管理

本コラムではクラウドやAI自動化など先端技術を強みにシェアを急速に拡大しているクラウド会計ソフトのfreeeを活用したグループ全体の経営リスク可視化と先制型のリスク対応方法についてご紹介します。

クラウド会計freeeで子会社の経営リスクを可視化しませんか?

企業規模が大きくなり子会社が増えると、グループ全体での内部統制が重要な経営課題になります。本コラムではクラウドやAI自動化など先端技術を強みにシェアを急速に拡大しているクラウド会計ソフトのfreeeを活用したグループ全体の経営リスク可視化と先制型のリスク対応方法についてご紹介します。

子会社の情報管理の甘さが深刻な経営リスクを生む

企業グループの親会社は、グループ全体での持続的な価値向上のため、子会社を統率・管理する責任があります。このため、決算のときだけでなく、経営にかかわる様々な情報を月次で子会社に報告させて、子会社の経営リスクを監視するのが一般的です。しかし、多くの場合EXCELの報告書を手入力で作成させているため、報告内容の信憑性や会計データとの整合性を担保する仕組みを構築できていないのが現状です。

会計データの分析は子会社の経営状況を把握する上で有効ですが、会計システムが子会社によってバラバラであったり、勘定科目などのコード体系を標準化していなかったり、子会社が月次で合計仕訳を作成している場合、経営リスクを分析することが難しく、問題が発覚した後でなければ対応が行えません。

また、銀行口座の入出金データは、日々取得が可能で、資金の動きを正確に表していますが、子会社の入出金データを親会社が直接取得する仕組みがない場合、会計データとの整合チェックが行えず、虚偽報告を見抜くことはできません。

子会社会計システムの標準化が重要課題

子会社の成り立ち、事業規模、事業特性が様々なため、標準化が進まず、会計システムが不統一の企業グループが多く見受けられます。しかし、子会社の会計システムがバラバラだと、会計データを収集するためのインターフェース開発の費用が膨らみ、データ収集が困難になります。
また、子会社の勘定科目などのコード体系や仕訳単位が標準化されていない場合、データを収集できても、リスク分析は個社毎に対応しなければならず、親会社に多大な負荷がかかります。
こうした子会社の会計システムの課題から、多くの企業グループでは、会計データからタイムリーに経営リスクを監視することができず、諦めてしまうのが現状ではないでしょうか。

クラウド会計freeeによる会計・資金データの一元化

クラウド会計のfreeeは個人や中小企業向けの会計システムとして急速にシェアを高めています。freeeは財務会計だけでなく請求・経費精算・債権・債務・人事・管理会計など幅広い業務をカバーするクラウドERPとして進化しており、今や中堅クラスの企業や大企業子会社の標準ERPシステムとしての導入実績も増えています。

(参考) 野村ホールディングス株式会社のfreee導入事例

グループ標準会計システムとしてのfreeeの特長は銀行入出金明細の自動収集とAPI連携です。銀行入出金明細の自動収集については国内の殆どの金融機関に対応しています。また、APIの仕様がオープンで他システムとの自動連携を簡単に行えます。

こうした機能を活用し、手作業を無くすことにより、経理業務の自動化が加速するだけでなく、経営リスクの管理や意思決定のスピードアップを図ることができます。

会計システムのグルーピングが連結経営の現実的な答え

大企業においては外国製のグローバル対応ERPシステムを導入する場合が多いですが、国内の中小子会社にとっては運用負荷やランニングコストが高いといった課題があり、システムの共通化が難しいと悩む親会社も多いのではないでしょうか。

事業規模や事業特性の異なる子会社に無理やり共通システムの導入を強いると業務に支障がでる場合もあります。

そこで事業規模や事業特性を踏まえて子会社をグルーピングし、グループ毎に会計システムを統一するという考え方をお勧めします。例えば親会社、大規模子会社、海外子会社は、グローバル対応ERPシステムを採用し、国内の中堅以下の子会社をfreeeで統一すれば、データ連携の負荷を抑えられ、低負荷で親会社は会計データや入出金データを収集することが可能になります。

SKELETON RATによる子会社経営リスクの早期発見

freeeで収集した子会社の会計データや入出金データは、コンシストが開発したリスクアナリシスツール「SKELETON RAT」に取り込むことにより、子会社の流動性リスク、不正リスク、貸倒れリスクなど様々な経営リスクの検知が可能になります。

(参考) リスクアナリシスツール「SKELETON RAT」とは

SKELETON RATをfreeeとAPI連携し、日次や週次で子会社の会計データや入出金データを取り込んで監視すれば、リスクへの早期対応が可能になります。

SKELETON RATは仕訳や入出金データを時系列分析し、不自然な変化パターンなど統計的な異常を検出すると、異常検出レポートに出力します。親会社は、その原因をSKELETON RATのBIツールで深堀分析し、異常箇所を特定の上、子会社に原因確認を行います。この業務を定例化すれば、子会社へのけん制効果も高まり、リスクの予防にも役立ちます。
SKELETON RATの異常検出レポートは統計などの専門知識のない方でも理解できる内容なので、これをスクリーニングのツールとして利用すれば、子会社管理業務の省力化にも役立ちます。

財務・経理部門にとっては資金繰り悪化、回収遅延、支払や会計不正などのリスクの早期発見に役立ちます。経営企画部門にとっては会計データから業績の変化を早期に掴むことができるため、業績予測の精緻化や予実差異へのリカバー対応を早期に行うことができます。内部監査業務の高度化や効率化にも役立ちます。

コンシストの先制型経営リスク管理支援サービス

コンシストは、freee認定アドバイザーとしてお客様のfreee導入を支援すると共に、freeeとSKELETON RATを連携し、子会社経営リスク監視システムの構築と、業務・データ体系標準化の支援を行います。

SKELETON RATについてはお客様へのソフトウェア導入だけでなく、SKELETON RATを活用したリスク分析サービスも提供しており、お客様の負担なく対応しますので、本来業務で忙しい財務・経理・経営企画部門のお客様も安心してご利用頂けます。

(参考) コンシストが提唱する先制型経営リスク管理とは?

解説者紹介

中村正史
株式会社コンシスト/ビジネス戦略事業本部長・チーフコンサルタント

アビームコンサルティングを経てコンシストに入社。
前職を含め20年以上、キャッシュマネジメントに関わるコンサルティング、システム開発に従事し、多くの銀行、事業会社を支援。
現在、日本政策投資銀行(DBJ)の連結子会社である株式会社コンシストに在籍し、DBJと連携して、地方銀行、地方企業へキャッシュマネジメントの普及活動、高度化支援を行っている。

【主な著書】

『キャッシュマネジメントシステム導入・運営ガイド―グループ経営の効率化を図るCMS』(中央経済社)
『Eビジネス経営―市場を制する戦略と経営基盤』(東洋経済新報社)
『金融特区と沖縄振興新法』(商事法務)

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