事例紹介

清水鋼鐵株式会社様

顧客視点の追求が生み出したディザスタリカバリシステム 企業の存続を左右する事業継続計画(BCP)をもっと身近なものに

企業に求められるBCP対策

多岐に渡る鉄鋼事業を展開する清水鋼鐵様は、本社(浦安)の他に苫小牧、宇都宮にも拠点も構えているが、管理業務(会計業務等)やグループウェア等のコミュニケーションを担うサーバーは本社に設置されているため、東日本大震災の様な災害が発生して本社機能が麻痺してしまうと、全拠点で管理業務等の継続に支障をきたすと危惧されていました。
コンシストが清水鋼鐵様に提供した ディザスタリカバリ システム(以下、DRシステム)は、そのような課題を踏まえ、お客様の経営計画とハードウェア特性に合わせたBCP対策を盛り込んだ、大規模災害罹災時でも本社業務の継続を可能とするシステムです。

BCP対策の要所をおさえたDRシステムを低価格で実現

清水鋼鐵様のご要望によりスタートしたこのプロジェクトは、限られた予算の中でお客様の経営計画に合致するシステムを追求。ハードウェアベンダーが提供しているストレージ レプリケーション の機能とVMware社が提供しているディザスタリカバリ管理ソフトを組合せ、清水鋼鐵様ご要望のBCP対策を低価格におさえたDRシステム構築により実現しました。

平常時に本社と拠点のサーバー間でデータレプリケーションを行い、BCP発動時は拠点の仮想マシンへの切替えが作動。仮に大規模災害発生によって本社機能がダウンしても、拠点サーバーとレプリケーションデータを使用することで本社機能の代替、すなわち事業の継続が可能となります。

コンシストポイント

DRシステムを構築するケースの多くはレプリケーション用の専用回線や広域負荷分散を構築するなど、多額の投資を必要とするケースが多いが、お客様の予算や経営計画、業務形態を鑑みながら本プロジェクトの目的に最適な機能を選定し、DRシステムの要所をおさえて構築しました。

顧客視点の追求とそれを実現した技術力

低価格での実現とありますが、そもそものプロジェクトの経緯を教えてください。
コンシスト担当者紹介
大根田 崇
インフラ・HPグループ グループリーダー
大根田 崇
宮本 隆史
インフラ・HPグループ 清水鋼鐵様担当
宮本 隆史
このBCP対策はお客様が元々要望されていたものではなく、こちらから提案したものなんです。このプロジェクトはお客様が震災後、既存環境の課題に対して検討された課題解決策についての概算見積依頼をきっかけに始まったのですが、当初の概算見積依頼にはDRシステム構築はまだ含まれておりませんでした。依頼には本社サーバー群を宇都宮に移転するという社長のご要望が含まれていましたが、望まれているBCP対策としては費用対効果が薄いと考えていました。まずはご要望の対策を行った場合の費用を見積りましたが、高額な予算が必要になる事が分かりました。また、現状のハードウェア保守期限が翌年に控えていた事も考慮する必要がありました。そこで、サーバーのリプレースに合わせてお客様の全ての依頼を実現し、BCP対策も同時に出来るのではないか?そのように考えたところからこのプロジェクトが始まりました。
元々の要望も叶って、かつ予算内でBCP対策も実現可能。
お客様としても嬉しい提案ですね。
そうですね。その後、お客様の元々の依頼の概算見積を提示したうえで、サーバーリプレースと同時にBCP対策の実施という形でご提案しました。向こう5年間の費用について試算し、費用対効果を具体的に示す事で好感触を得ることができました。こちらとしてもお客様に採用していただけて嬉しかったです。

BCP対策をもっと身近なものに

企業のBCP対策についてどのようなご意見をお持ちですか?
多くのお客様は退避先のロケーション、ネットワーク、自律性、ランニングコストなどを気にされています。ネットワークは退避先のロケーションの社会インフラ強度なども気にされますね。自律性はお客様自身の手でどの程度利用できるのかというところです。
BCP対策だけを実施するお客様というのはなかなかありません。日本の企業ではBCP対策だけで予算を確保できるケースは少ないようですので、システムの他の案件、たとえば今回はサーバーリプレースでしたが、これらと関連付けて費用を抑えつつBCP対策を盛り込んでいくと比較的スムーズに導入できるのではないかと思います。
「コンシストは経営者様の意向や経営計画・予算等も踏まえて、計画立案・予算作成段階から丁寧にご提案させていただきます」

清水鋼鐵様のご感想

当初、二重化構成にすると単純に費用は倍になるものと思っていたため、そのような構成は考えから除外していましたが、コンシスト社から安価な費用でご提案頂いたDRサイトはまさに弊社のニーズの真意を汲み取った構成でした。DRサイトが稼働した現在、浦安本社と苫小牧それぞれに構築したサーバーは双方向にデータ同期がされているため、罹災によるデータ紛失という不安を解消しただけではなく、DRサイトを含め全社で策定した事業継続計画(BCP)により事業継続も可能になりました。
ただせっかく構築したDRサイトですが、できればBCP発動という事態にはなって欲しくないですね。そういう意味で、このDRサイトは、弊社には災害に対する備えがあるというアピールポイントとして、取引先様からの安心感、信頼感を持って頂けるアイテムとして活用していきたいと思っています。

清水鋼鐵株式会社 苫小牧製鋼所 製造部付 プロジェクトリーダー 中田明夫様

『鉄のことなら何でもお任せください!』
昭和12年の創業以来、鉄資源をリサイクルして鉄筋棒鋼を製造、大型産業機器・船舶部品となる鍛鋼品の製造、各種鋼材、鉄スクラップの販売まで、幅広く鉄鋼事業を展開。
『製品を造るのではなく、商品を創る』をモットーに、鉄一筋に歩んできた経験と技術を携え、さらなる成長を目指してまいります。

創 業1937年12月
本 社千葉県浦安市港54番
事業所浦安事業所(千葉県浦安市)
宇都宮製作所(栃木県宇都宮市)
苫小牧製鋼所(北海道苫小牧市)
事業内容鉄筋棒鋼、鍛鋼品の製造、各種鋼材、鉄スクラップの販売、鉄資源のリサイクル